最適なケアのためにまずはセルフチェック

AGAと一口に言っても、その症状は体質や生活習慣、AGAの進行状況などによって変わります。

症状を最適な形で改善するためには現在がどのような状態なのかを把握する事が大切です。

自分自身の状態が分からないままでいると、気づいた時には症状が進行して治療が難しい状況になってしまったり、逆に本当はAGAの症状ではなかったのに、心配する気持ちがストレスとなってAGAの症状が強くなってしまうなどのケースもあります。

まずはセルフチェックでAGAの状態を確認して、自分自身に最適な治療法を検討してみてください。

まずは簡単にAGAの可能性をチェック

Q1
頭頂部の髪の毛が他と比べて薄い

症状からAGAの可能性をチェック

AGAでは下記のような症状が発生します。自分自身に当てはまっているものが多い場合は症状が進行している可能性が高いため、一度クリニックでの受診をおすすめします。

抜け毛が多くなる

AGAの症状として多くの方が感じるのが抜け毛の増加です。

日本人は平均して1日に50~100本程度の髪の毛が抜けるとされていますが、起床時の枕元や髪を洗った後の排水溝などにこの本数を大きく超えるような抜け毛が見られる場合はAGAの症状が進行していると考えても良いでしょう。

ただし、抜け毛は一時的なストレスや血行不良などによっても増加するため、数日間だけの変化であれば気にしすぎる必要はありません。軽い運動やリラックスできる時間を作り、抜け毛が出にくい生活習慣を心がけるようにしましょう。

頭頂部が明らかに薄くなった

抜け毛はストレスなどによっても増加しますが、頭頂部が特に進行するなど局所的な変化が表れる場合はAGAの進行による影響が強いと考えられます。

遺伝的に頭頂部の髪の毛がホルモンバランスの変化による影響を受けやすい体質という事になるため、男性ホルモンの影響を抑える治療などで予防や回復が見込めます。

頭頂部については薄毛になる事で頭皮が紫外線の影響を受けやすくなり、症状が進行しやすくなるという可能性もありますので、早期にクリニックでの診断を受けて対策を始めた方が良いといえます。

額が広くなった

AGAのタイプとして、頭頂部ではなく生え際の方が強く影響を受ける方の場合、額が広くなる症状が最初に感じられます。

以前と比べて明らかに生え際の位置が頭頂部よりになっているようでしたら、AGAの進行が疑われますのではやめに診察をうけましょう。

髪が細くなる・ボリュームが減る

髪が細くなり、全体的にボリュームが減少したような状態もAGAの症状の一つです。

ただし、この場合はストレスや血行不良といった影響も強く、遺伝的要素によるAGAとは異なる状態の場合もあります。

男性だけではなく、女性でもこうしたAGAの症状が出る事があります。

AGAになりやすいかどうかをセルフチェック

AGAになりやすいかどうかを、下記の項目でセルフチェックしてみましょう。

親族に薄毛が多い

AGAの症状は、男性ホルモンの一種であるテストステロンと、皮脂腺などから分泌される5αリアクターゼという酵素が結びついて出来た「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンの影響で引き起こされます。

ジヒドロテストステロンは男性らしい筋肉質な体を作るといった作用のあるホルモンですが、頭皮においては脱毛を促し、それ以外の箇所では発毛を促すという変化をおこすため、ジヒドロテストステロンの影響を受けると髪の毛は薄くなり、逆にスネやワキなどの毛は濃くなるといった状態になる事があります。

つまり、5αリアクターゼが活性化しやすい方やジヒドロテストステロンの影響を受けやすい方はAGAになりやすいという事になりますが、これらは遺伝によって決まる部分が大きいものです。

5αリアクターゼの活性度は父母の両方から遺伝しやすく、ジヒロドテストステロンの影響を受けやすいかどうか(=男性ホルモンレセプターの感受性が高いかどうか)は特に母方からの遺伝の影響を受けやすい事から、親族、とくに母方に薄毛の方が多い場合は、AGAになりやすい遺伝を持っている可能性が高いといえます。

ストレスを抱えがちでうまく解消できていない

AGAは男性ホルモンの影響による症状とご紹介しましたが、男性ホルモンは身体的、精神的なストレスを抱えた場合にも活発になりやすいホルモンです。

これは、自然界において何かしらのストレスを抱えた時に身を守るための体の変化が必要になるためで、強いからだを作るために男性ホルモンが優位になる影響と考えられます。

遺伝的にAGAになりやすい体質の方の場合、強いストレスがかかると一気に症状が進行する可能性もありますので、早期のケアが必要です。

偏った食生活である

髪の毛の健康な育成には適度なたんぱく質と亜鉛などのミネラル、十分なビタミン類といった栄養のバランスが必要となりますが、例えば糖質(炭水化物)ばかりなど栄養バランスの偏った食生活を送っていると髪の毛が健康に育成する状態を作れず、細く抜けやすい髪が増えて全体のボリュームが減少していきます。

食事によって摂取した栄養は、身体の維持として重要な内臓などに優先して消費され、髪の毛や皮膚といった部分には使われにくいものですので、栄養はバランスよく十分な量を摂取するように心がけましょう。

運動不足・喫煙などによる血行不良

髪の毛は頭皮の毛細血管から栄養を受け取って成長するため、血行不良の状態では十分な栄養を受け取る事ができず、十分に成長しません。これにより、細く抜けやすい毛が増えてしまう事もAGAの症状の一つです。

とくに運動不足の方や喫煙の習慣がある方は血行不良の状態になりやすいので、定期的な運動の習慣を作るなどで血行の改善を目指しましょう。

睡眠不足が続いている

睡眠はストレスのケアや、体の細胞の代謝を活発にさせるためにとても大切です。

睡眠時間が一日5時間未満など短時間な状態が続く場合、十分なストレスのケアが行えず、また成長ホルモンなどの分泌も十分に行われなくなるため、AGAの症状が発生しやすくなります。

時間だけではなく質も重要で、眠りが浅い状態での睡眠しかとれないような場合にも悪影響となりますので、スマートフォンのディスプレイを見すぎない事や、いびきのケアなど睡眠の質を高めるための習慣も取り入れるようにしましょう。

頭皮にかゆみがある

脂漏性湿疹などで頭皮に痒みや炎症が出る事も、AGAの症状を進行させる要因です。頭皮がダメージを受ける事で髪の毛の健全な育成が難しいなり、髪が細く薄くなってしまいます。

かゆみなどが続くようであれば、一度皮膚科などでしっかりと治療を行いましょう。

パーマやカラーリング、整髪料などによって頭皮が刺激やダメージを受ける事も症状が悪化する要因となりますので、AGAの進行を予防する観点ではなるべく控えた方が良いといえます。

症状を正しく把握して適切な治療を行えばAGAは改善できます

ここまでセルフチェックでAGAの状態や進行度合い、AGAになりやすい方の特徴をご紹介しましたが、AGAは症状に併せた適切な治療を行えば、確実に改善が可能な症状です。

自分自身では分からない症状や原因も、専門の医師であれば適切に見分けて治療を行う事が可能であり、早期にケアを開始する事ができれば身体的にも金銭的にも負担が少ない対処が可能となりますで、気になった方はまずは一度お気軽にご相談ください。